時間旅行~タイムトラベル

タイムトラベル(時間旅行)小説のあらすじと感想を中心に紹介しています。!最近はSFとラノベも読んでます。

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「所有せざる人々」アーシュラ・K・ル・グィン

所有せざる人々
アーシュラ・K・ル・グィン
SFというより思想について生き方・その人の主義に
ついての2つの極端な世界の話がメインです。
恒星タウ・セティをめぐる二重惑星アナレスとウラス。
ウラスに住んでいた思想が異なる人がアナレスに旅立ち
別の文化を営んでいった。
約2世紀後、科学者としてアナレスで頭角を現した
シェヴェックがウラスに招待されます。
ヒューゴー賞ネビュラ賞両賞受賞
所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)
2つの惑星は細々とやり取りがあったものの、貿易以外で
人が行き来することはなく
取引も宇宙港のみでアナレス人とウラス人双方とも
お互いに見知らぬ隣人のように暮らしていました。

主人公シェヴェックの属するアナレスの社会は平等を掲げており
共産主義(?)のようで政府もなく男女も平等で自由な文化。
反面<所有せざる人々>なのでお金がなく、子育ても保育施設で
まとめて行う(シェヴェックは母の顔もよく覚えていません)
母親が子供を育てないのもすごいなーと思います(^^;)

ウラスの社会はアナレスよりも科学が発達しており宗教もさかんで、
お金も競争も(政府も)あり、ですが男女は不平等。
女性は男よりも劣る存在という考え。
女性は家具とか家畜のように男性の所有物のように語られます。
両方とも極端でどちらの世界が良いとは云えないような設定になっています。

自分だったら子供は自分で育てたいし、女性でも勉強はしたい夫も自分で
選びたいなと思います。
なので共感しにくい物語ですね。

シェヴェックの子供の頃とウラスに訪問する様子が交互に描写されています。
頭のよすぎるシェヴェックは子供の頃は周囲の大人に理解されず、
(シェヴェックの思想が理解できない大人に)抑圧されていました。
また天才特有の一つのことに特化しているけど他がおろそかになるなどの
コミュニケーション不足もあったようで小さい頃は苦労しました。
頭脳労働したら優秀なのに、シェヴェックはもったいないことに
肉体労働をさせられていました。

ウラスに行くことになり、色々な世界を見て自分の価値観だけが
正しいのではないということに混乱します。
また、なにかを所有することに罪悪感を感じたりします。

設定はSFですが人の心の内面をするどく書いた物語だと
思います。
共感はできなくてもいろいろな思想な人が登場し
面白く読めました!
おすすめ度★★★★

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tag : 読書 SF小説 海外小説 海外作家_アーシュラ・K・ル・グィン

 

コメント

非公開コメント

ううむ

共感できない作品を高く評価する。ユキノさんの姿勢に心を打たれました。ついでに、反省しました。おれは、こんなに公正に読んでいるだろうか?

Re: ううむ

ル・グィンが凄いのだと思います。
読みすすめていくうちに”色々な人の考え方があるよね”
っと立場が違うと別な面が見えるということに
気が付かせる文章でした。

難解な作品もありますが、これは良かったです♪

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